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潰瘍性大腸炎の体質別薬膳レシピ



潰瘍性大腸炎に効果のあるツボ

潰瘍性大腸炎に効果のあるツボ



簡単な気功法

腸の調子を良くする簡単な気功法

潰瘍性大腸炎とは?
大腸粘膜の慢性炎症と潰瘍の形成を主な病理変化とする難治的な疾病です。


潰瘍性大腸炎、おもな症状

便が段々緩くなることが最初の症状で、その後、便は出血を伴い、痙攣性の腹痛と頻回の排便をもよおします。
症状が重くなると、発熱、体重減少、貧血などの全身への症状が起こります。また、腸管以外の合併症として皮膚病変、眼病変や関節の痛み、子供では成長障害が起こることもあります。

大腸の粘膜(最も内側の層)にびらんや潰瘍ができます。特徴的な症状としては、下血を伴うまたは伴わない下痢とよく起こる腹痛です。病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。

【図】潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎の原因・定義

西洋医学では潰瘍性大腸炎の病因と発病機序は環境、遺伝又は異常な免疫反応などと関係があるといわれます。
また潰瘍性大腸炎について、 CIOMS(国際医学団体協議会)では
「主として粘膜と粘膜下層を侵す、大腸特に直腸の特発性、非特異炎症性疾患。30歳以下の成人に多いが、小児や50歳以上の年齢層にもみられる。原因は不明で、免疫病理学的機序や心理学的要因の関与が考えられている。通常血性下痢と種々の程度の全身症状を示し、長期にわたり、かつ大腸全体を侵す場合には悪性化の傾向がある。」
と定義しています。
現在、我が国の潰瘍性大腸炎の患者数は、104,721人(平成20年度 厚生労働省資料より)と報告されており、毎年、約5,000人増加しています。潰瘍性大腸炎の発症年齢のピークは、男性で20~24歳、女性では25~29歳にみられ、若年者から高齢者まで発症し、男女差は無いと言われています。

潰瘍性大腸炎推移グラフ

潰瘍性大腸炎の治療法

内科的治療:
軽症および中等症例では5アミノサリチル酸製剤を、無効例や重症例では副腎皮質ステロイド剤で寛解(症状の消失)導入が行われます。寛解維持には5アミノサリチル酸製剤、また、ステロイド剤を投与した場合には免疫調節薬(アザチオプリンや6-MP)の使用も行われます。
免疫調節薬はステロイド依存例でも使用され、ステロイド剤無効例ではシクロスポリン、タクロリムスなどの免疫抑制剤、あるいは血球成分除去療法が行われます。

外科的治療:

内科的治療に反応せず改善がみられない、あるいは症状の増悪がみられる場合には手術の適応が検討されます。手術適応には、絶対的適応である全身症状の急性増悪、重篤な急性合併症(大腸穿孔、中毒性巨大結腸症、大量出血)、大腸癌と、相対的適応である難治例のQOL障害例、重篤なステロイド副作用が発現する恐れがある例、大腸外合併症、大腸合併症があります。 

潰瘍性大腸炎の治療法

これら、現在行われている治療には副腎皮質ホルモン剤に代表されるような多くの副作用が伴います。また、費用面においても、全て治療法に保険が適用されているわけではなく、患者の皆様には大きな負担が強いられています。